サンゴの産卵に興味を持ち当サイトを開いてくれて有難う御座います。 沖縄本島北部で2011年からサンゴ産卵を観察しているフィールダイブの宮原です。
このサイトではこの年の産卵予想日と合わせて狙い方や注意点などを自分の目線でダラダラと書いてるページばかりですが、私がサンゴの産卵狙いで伝えたい事やYouTube動画、umiblogのリンクなども貼っているので見てもらえたら嬉しいです。
自然相手だしサンゴも生物なので産卵狙いにコレと言った正解はありません。 そんな事は読んでる皆さん分かっていると思うので、こんなページを毎年書いてる僕の心の葛藤を想像しながら読んで貰えるとおもしろいかも知れません(笑)
ここからが本題の「サンゴの産卵狙い 2025」ですが
最初に結論から言ってしまうと全く分かりません…
その理由がこの2つ
・2024年夏の高水温によるサンゴの大規模な白化
知ってる方も多いと思いますが昨年の夏は沖縄本島も猛暑で過去最高の気温36℃を記録し、さらに台風が来なかったお陰で水温もグングンあがり水深20mでも水温29℃もある日が続きました。
そんな日が続くと意外にも高水温に弱いサンゴ達は少しずつ弱っていって「白化」して最後には藻が生えて死んでしまいます。
そして昨年の秋には本部町の海をざっと見渡してもミドリイシサンゴは2024年春と比べて50%以上も減ってしまったので、この状況だけでも2025年は産卵するサンゴの数が少ないと言う事は想像出来るので産卵が見れる確率もかなり下がると思います。
・大潮、月、本部町の海
サンゴの産卵を狙う時に多くの人が指標にしてるのが「大潮」「満月」の2つだと思います。 もちろんそれは僕も同じ考えなのですが本部町の海ではそれよりも大切な事がある気がしています。で、それが今年はタイミングが悪い。 沖縄本島北部の海と考えて恩納村や今帰仁村まで含めたらもう少しはセオリーどうりに予想が立てられそうなんですが…
※注意※
だからと言って今年はサンゴの産卵は狙いません!って訳ではなので興味のある方には続きを読んで欲しいです。 もしそんな事に興味がないって方は5月12日~6月12日までの期間が2025年度のサンゴの産卵が狙える期間となりますのでお問い合わせを頂けたら幸いです。
黄色:満月/大潮 水色:新月/大潮 紫色:産卵確認
2019年~2021年は南風が強く本部町で潜れない日が多かったので恩納村に潜りに行ってる日が多かったです。
2024年の大規模なサンゴ礁の白化により今年2025年は狙いがハズレてもいくらでも言い訳は出来るのですが、そう思うと逆に変なヤル気が出てきてしまったので本当は出したくなかったけど2019年からのデータを引っぱりだして一回まとめてみました。
※他エリアの産卵状況や情報、産卵する卵あるかのチェックダイブでまで入れると分かり難くなってしまうので、ここでは自分が本部町の海で19~23時頃に水中にいた時のデータだけでまとめています。 間違いあったらゴメンなさい…
紫色枠が僕自身がサンゴの産卵を見れた日になりますが、この表だけでも産卵する日がバラバラなのがよく分かりますね~ こんな状況でどうやって狙えばいいんだよ~って思ってしまうけど、どうせお客さんがいなくても夜な夜な潜りに行くと思うので気になるポイントをまとめてみます。
①本部町は他より早い
②うしろに行く程、潮とのズレが大きくなる
③祭りのあとは…
④大潮よりも体内時計…
⑤海況不良は回避不可…
僕が本部町の海でサンゴの産卵を狙い始めてまず思ったのが沖縄本島内でサンゴの産卵の話題が出るのがだいたい毎年早い事。 それは夜でも自由に潜れるビーチポイントが多くあるのが一つの要因だとは思いますが、それに合わせて桜の開花も早く日本一早く桜祭りが開催されるのも本部町だったりもするので色々と早い事が多いエリアなのかな?
沖縄県全域で言うと産卵情報は八重山諸島→慶良間諸島→本部町の順でサンゴ産卵の話が入って来る事が多いです。あくまで自分の耳に届いてる情報のみで。
ちなみに2025年度サンゴの産卵狙い
セオリーなら6月9日~13日ごろでしょうか?
本部町は早い!ってのを気にしながら、大潮/満月を意識しながら狙ってくのが王道なのですが、自分の経験や過去のデータや見て思う事があるんです。 王道のデータ見て産卵狙うんだけ確率を上げる為に「リスクケア」も考えたい。
今まで自分で溜めてきたデータ情報のみですが、5月は大潮/満月に合わせて素直に産卵する事が多いんですが、6月になると大潮/満月のど真ん中からズレて産卵する事が多く、逆に近所の恩納村では6月の大潮/満月に素直に産卵する事が多い印象。
そして産卵する卵にも限りはあります。 一気に一斉産卵して打ち止めになってしまうと、その後は祭りのあとのような静かな夜が続き、もっと早い日程で狙えばよかったと後悔だけが残ってします。
これは気持ちの問題だけど、僕はそうならない為にも産卵日を後ろで待つよりも先に先に狙いたい。 特に本部町は他よりも早い事が多いんだから。
そしてサンゴの産卵の季節は梅雨&台風の季節でもあります。 6月前半は特に大雨による赤土流出や台風&暴風が多く潜れない事も度々経験しています。 そしてそれとは逆にGWが終わった5月中旬~後半はそんな日が少ない印象で、ナイトダイビングするには最適な日が多いです。
①本部町は早い
②うしろに行く程、潮とのズレが大きくなる
③祭りのあと…
それなら狙いは5月>6月の方がいい気がする
④大潮より体内時計…
日付も大切な気がする。 大潮/満月が基準にはなるけど
5月中旬~後半>+6月前半くらいの期間が狙い易いような
⑤海況不良は回避不可…
6月前半~海況悪い事多いので可能なら5月がいい
そんな事を考えると本部町の海では大潮/満月は目安で5月中旬~後半+6月前半くらいを基準にして、満月>新月で考えた方がサンゴの産卵狙い易いんじゃないかと思ったりして。 もちろん2024年みたいにその期間に大潮/満月が合ってるのが理想でそんな時は予想も立て易いのですが、2021年には同じような条件で大ハズシした事もあります…
そんな色々を考えると、自分は本部町の海で狙うなら5月中旬~後半+6月前半をオススメしたいと思います。
で結局、2025年度の予想
大潮/満月がらみ:5月13日~16日
大潮/新月がらみ:5月27日~29日
大潮/満月がらみ:6月6日~6月10日
こんな感じで、読んでくれた方には申し訳ないですが本当に全く狙いを定められてません。 この持論は参考程度に頭の片隅に入れておいてもらえたら幸いです。
はぁ、いっぱい考えて書くのって疲れるわ~
でもこれが自分が今考えてる事になりますので、もしこんな状況でもサンゴの産卵を狙ってみたいという方がいたら声かけて下さい。
上にも書いてますが去年の大規模なサンゴ礁の白化でサンゴ自体の個体数がかなり減ってるので例年以上にどんな結果になるか予想できませんが、5月までには産卵が狙えそうなサンゴ&ポイントを探したいと思います。
そしてあとは、サンゴ自身に期待したい!
弱ってしまって卵作る元気ないから今年は産卵辞めておくよ~ではなく、こんな時だからこそいっぱい産卵しないといけないから頑張る!ってサンゴが多い事に期待してます。
本当に本当にサンゴ次第ですからね~
参加条件
ナイトダイビング開始までに当店で潜った事があり、
お客様のスキルを確認出来た方
当日のスケジュール
集合場所:本部町の山川港
集合時間:20時
※2ダイブの場合は18時30分
持ち物
水中ライト、ダイビング器材、飲み物、タオル
料金(税込)
1ダイブ:13,000円
2ダイブ:21,000円
※2ダイブのお客様は19時サンゴと22時サンゴを両方狙えます。
どちらも違う種類のサンゴになるのでお時間に余裕のある方にオススメです
※他船を利用する場合は追加+3,000円となります。
基本は本部町の海で自社ボートでご案内します。
以上
今後この予定が予告なく変更になる可能性もありますが
今はこんな感じでいこうと思っているので宜しくお願い致します
もちろん質問やリクエストはいつでもお待ちしています
下の「サンゴの産卵まとめ」に基本的な情報は頑張ってまとめているので読んでもらえたら嬉しいです。